2020年5月7日木曜日

商品券の発行


コロナによる売り上げ減少に歯止めをかけようと、商品券の発行を考えている顧問先から


会計処理に関する問い合わせがありました。


商品券の発行自体は、発行時には前受金処理となり、消費税は不課税取引です。


現預金 / 前受金(商品券) 10,000   商品券発行(消費税不課税)


で、実際に商品券が使われて、商品を販売した際に、売上が計上されます。


この場合の消費税は当然課税売上です。


前受金(商品券)/ 売上高 10,000   商品販売(消費税課税)


さて、今回の問い合わせでは、コロナ対策ということもあり、商品券を割引発行する


ということでした。10,000円の自社は商品券を9,000円で発行という感じです。


この場合は、普通に考えると発行時に


現預金 / 前受金(商品券)9,000  商品券発行(不課税)


商品販売時には、10,000円の商品を9,000円で販売して前受金を売り上げに振り替える。


前受金(商品券)/ 売上高 9,000   商品販売(課税)


という感じでしょうね。


ただ、商品券は10,000円で計上して売り上げも10,000円で計上したいそうなんですよね。


一応期限も決算までにしているそうなので、商品券発行時に販売促進費として


割引分を計上することとしました。


現預金 9,000       / 前受金(商品券) 10,000
販促費 1,000(不課税) /


で、販売時に販促費部分を不課税で売り上げを立てれば良いかなと。


前受金(商品券)10,000  / 売上高 9,000(課税)
            / 売上高 1,000(不課税)



ただ、これだと結構面倒なので、販促費を値引で課税処理してもらうことにしました。


商品券発行時

現預金   9,000     / 前受金(商品券) 10,000
売上値引 1,000(課税)


商品販売時

前受金(商品券) / 売上高 10,000(課税)


期限があるので、期末に残っている商品券については、不課税売上とします。


残った商品券

前受金(商品券)10,000 / 雑収入 9,000(不課税)
            / 売上値引 1,000(課税)

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