株の譲渡に関する相談を受けました。お聞きする限り相手との話し合いはついており、金額の交渉は確定していて、売買の時期も決算日で予定しているということでした。一応決算日時点の株価がどのくらいになるのかある程度仮定をおいて計算してみたところ、評価額と実際の売買価格に差額が発生してしまいます。
取引相場のない株式の場合は、上場株式のように取引が常にされているわけではないのである程度会社の状況に応じて株価計算の方法が変わってきます。今回の場合には、直前期以前3期で利益も配当も発生していないため、特殊な会社として株価計算をせねばならず、この会社の場合は4倍ちょっと高くなってしまいます。
今期の決算は結構利益が出そうなため、今期の決算の翌日以後を基準に計算すると、通常の会社として計算できるため、有利になりそうというところです。契約まで少し時間があるので、可能な限り決算後の日付で契約してもらうようお願いしました。
実際には相手があることなので、どこまで交渉できるかどうかはわかりませんが、1日ずらすくらいなら交渉に応じていただけるのではないかと思うので、まぁ、大丈夫でしょう。
しかし、たまたまお伺いをしてこの話を聞けたので良かったのですが、あとで知っていたらぞっとします。本当に良かった。