みんなの電子署名を使ってみました。無料でタイムスタンプを付与できるそうなので、試しに設定してみました。使い勝手がどうなのか実際に付与もやってみました。
大きな流れは、
1.アカウントの登録
2.電子署名する文書のアップロード
3.電子署名者の設定
4.電子署名の付与
5.電子署名された文書のダウンロード
1.アカウントの登録申し込み
みんなの電子署名でメールアドレスを入力し、登録を申し込むと登録メールが
届きます。
このメールに記載されているURLにアクセスして諸々の情報を入力して登録を完了
しますと、すぐに、登録完了のお知らせメールが届きます。
2.電子署名する文書のアップロード
登録完了メールにあるログインURLから1で設定したユーザ名パスワードで
ログインします。ログインすると進捗状況画面の作成中の横に新規作成ボタンが
あるので、押下し電子署名したい文書を選択してアップロードします。
ちなみに、みんなの電子署名ではPDFファイルしか対応していないようです。
あと電子署名を付したPDFもアップロードはできないので、マイナンバーカードなどで
電子署名を付与したPDFにタイムスタンプを付すことはできないようです。残念。
3.電子署名者の選択
(1)アップロードした文書の名称や概要説明、署名者、保存場所を入力して、署名時に
ワンタイムパスワードを要求するかどうか指定します。この際にアップロードした
文書の内容も見られるようになっているので、最終確認をすることができます。
(2)次へボタンで、社内及び社外の送信先を指定します。
社内は、承認をする人を選択するかしないかなど、ワークフロー設定ができます。
それと、(1)で入力した署名者の中から署名をしてもらう人を選択します。
(3)最後に、社外送信先に(1)で指定した署名者のうち社外の方の署名者を指定し、
メールをお送りする相手方担当者の氏名、メールアドレス及びコメントを入力し、
必要に応じ、アクセスパスワードを設定します。送信先を複数指定も可。
以上が完了すると、「順次依頼メールを送信します。」と表示され、社内署名者へ
メールが送られます。
4.電子署名の付与
(1)3(3)で送られてきたメールのURLをクリックすると、文書の情報、文書の内容
文書の発行元情報及び社内署名者と社外署名者の情報を見られるので、問題なければ
「署名する」ボタンで署名を付与、もしくは「却下」ボタンで却下します。
なお、署名、却下のいずれの場合も、メールの中に記載のある署名用パスワードの
入力が必要となります。
(2)社内の承認、署名が完了すると、担当者へ完了通知が届き、その中で、
社外担当者への依頼を送信するURLが表示されていますので、送信すると、
社外担当者へメールが送られます。
(3)社外担当者へ届いたメールに記載されたURLから届いた文書の内容の確認と
文書の承認者設定及び署名者設定をすることができます。
社外担当者が署名者を設定し、設定を完了すると、署名者へメールが届きます。
なお、社外の担当者がみんなの電子署名のアカウントを設定していない場合には、
新規登録が必要となります。
(4)社外の承認者のところに届いたメールに記載されたURLへアクセスすることで、
社外の承認者は文書の内容を確認し、署名、却下をすることができます。
なお、社内の署名時と同様、ここでもメールに記載された署名用パスワードを
入力することが必要となっています。
(5)以上が完了すると、社内の最初に文書を準備した担当者のところへ署名完了の
メールが届きます。この時点で、社内、社外の署名者の署名及びタイムスタンプが
付与されています。
5.電子署名された文書のダウンロード
すべての署名が付与されると、文書は保管庫へ保存されます。
この文書をダウンロードして、署名の情報を確認すると各署名者が署名したことと
タイムスタンプが付されていることがわかります。
みんなの電子署名は、以上の作業がすべて無料で提供されているのですが、文書を保管庫へ1年以上保管していると料金が発生することとなっています。料金は、1文書11円ですが、50文書単位なので550円/月が発生することとなります。
50個の文書を10年間保管する場合は、59,400円必要となります。(最初の1年間は無料なので、550円×9年=59,400円です。)
文書の保管は自分のPCでっていうことであれば、保管庫から文書をダウンロードしたら、
保管庫の文書は削除してしまうとよいでしょう。
後おまけで試してみましたが、社外の署名は省略することもできますので、社外から送られてきた電子文書を社内で承認、署名し、タイムスタンプを(自動)付与して保存することもできそうです。後は検索性だけ満たせば、令和4年1月1日からの電子文書の保存要件も満たすことができますね。