決算で元帳をチェックしていると60周年記念品を作って未払い計上されていました。請求書を確認すると決算日付の発行でした。納品はできて請求はされているけど、配布は完了しているのかな?って感じです。決算をしている部屋に大量の段ボールがあったのですが、どうもそれが記念品だったようです。つまり、まだ配布できていなかったようです。
よーく聞いてみると、どうも今年は黒字だけど、来年は赤字に転落する可能性が濃厚らしいので、今年の経費にしたかったようです。これについては繰戻還付の制度が使えるので、結果的にはどちらで経費にしても同じということを説明すると、来期に回すのが得策だと言っていただきました。
あと、経理処理は勘定科目「広告宣伝費」で計上されていたけれど、取引先へ渡した分は「交際費」で、従業員さんに配った分は「福利厚生費」です。今回の在庫の問題だけではなく、交際費の損金不算入の問題もでてきますから要注意ですね。幸い今のところ交際費の損金不算入はそんなに気にする必要もない会社がほとんどですが、ちゃんと処理しなきゃいけませんね。
今回の社長さんは話の分かる経営者で何よりでした。無駄な加算税なんて払う必要ないですからねぇ。適正経理をして是認で税務調査を終えたいものです。たぶん今年の申告をすると、税務調査が入る予定なので、しっかりと対応したいと思います。