2021年5月8日土曜日

法人化のメリット・デメリット

 

法人化をした方が良いのかどうかとの相談を受けました。

法人にするメリットとデメリットをまとめまてみました。

<メリット>
 ・信用力の向上・・・・・・登記するので信用力増→取引先の拡大、資金調達に有利
 ・継続性・・・・・・・・・法人は亡くならない。経営者が変わっても続けられる。
 ・事業主の社会保険加入・・法人だと役員として給与をもらうので、加入可能
 ・節税・・・・・・・・・・経費の範囲増。利益が増えると節税効果が高まる。

<デメリット>
 ・事務負担の増加・・・・・会計の事務負担が増える。
 ・専門家費用の増加・・・・設立費用がかかったり、申告費用などがかかる。
 ・社会保険費用の増加・・・従業員の社会保険の半分を会社で負担
 ・増税・・・・・・・・・・利益が低いと個人より税金が増えることとなる。

個人より法人の方が社会的信用が高いので、取引先拡大や借入、補助金の取得などが個人に比べるとしやすくなるなど、事業を大きくしたい場合は法人にすべきですね。また、個人事業を引き継ぐこともできますが、許認可など個人の場合には引き継げないものもあるから法人の方が継続性という点で優れています。
一方で、設立のための費用が株式会社で25万+司法書士手数料がかかったり、会計事務負担や申告のための事務負担が増え、これを専門家にお願いすると費用負担が増加することとなります。

あとは、法人にすることで役員として給与をもらうこととなるため、社会保険に加入することができ、国民年金+厚生年金を受給できます。反面、社会保険料の負担が大きくなることとなります。もらえる年金が増えるので、当然掛け金である社会保険料も増えるため、メリットでもあり、デメリットでもあります。

税金面については、法人の場合と個人の場合の税率が違っていたり、法人は赤字でも最低限税金が必要になっているので、利益が少ない事業規模では個人の方が有利になり、利益が増えてくると法人の方が有利になってきます。事業規模が大きくなってくると、絶対に法人の方がお得です。

<法人>最低7 〜8万程必要
 〜400万 :約22%
 〜800万 :約25%
 800万〜 :約35%

<個人>
 〜195万 :約15%
 〜330万 :約20%
 〜695万 :約35%
 〜900万 :約38%
 〜1,800万 :約48%
 〜4,000万 :約55%
 4,000万〜 :約60%

法人と個人では課税方法が少し違うので、上記の税率だけを見て単純に決めることはできませんが、一般的には大体利益が700万〜1,000万になってくると法人にすると良いのではないかと言われています。




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