2010年12月21日火曜日

法人税メモ(繰延資産、社債利息)

1.繰延資産
 (1)意義
    繰延資産とは、
    法人が支出する費用(資産の取得に要したとされるべき費用及び前払費用を除く。)
    のうち支出の効果がその支出の日以後1年以上に及ぶ一定のものをいう。

 (2)種類
    ①会計上の繰延資産  ・・・ 任意償却

    ②税法独自の繰延資産 ・・・ 均等償却

 (3)損金算入
    ①会計上の繰延資産 : 損金経理額全額 損金算入(是認)
    ②税法独自の繰延資産
      イ.20万円未満のもの : 全額損金経理をした場合 全額損金算入(是認)
      ロ.20万円以上のもの : 均等償却額を超える金額 損金不算入
                       均等償却額までの金額  損金算入

                             当期の月数
        均等償却額 = 繰延資産の額 × -------------------------
                         支出の効果の及ぶ期間の月数

 (4)支出の効果の及ぶ期間

    公共的施設 負担者専用      耐用年数の7/10

          その他        耐用年数の4/10

    共同的施設 負担者の共同の用   耐用年数の7/10

          一般公衆の共同の用  5年
                     耐用年数     いずれか少

          会館等の建設負担金  10年
                     耐用年数の7/10  いずれか少

    借家権   新築で建築費の大部分 耐用年数の7/10
          借家権として転売可能 残存耐用年数の7/10
          その他        5年
                     契約期間(※)   いずれか少

    賃借に伴う付随費用        賃借期間
                     耐用年数の7/10  いずれか少

    役務の提供を受けるための権利金等 5年
    (ノーハウの頭金等)       有効期間(※)   いずれか少

    広告宣伝用資産の贈与費用     5年
                     耐用年数の7/10  いずれか少

    出版権の対価           存続期間
                     存続期間なし⇒3年

    同業者団体等の加入金       5年

    公共下水道の受益者負担金     6年

    (※)契約期間(、有効期間)
       契約更新時に再び権利金(、一時金)の支払を要する場合のみ

 (5)分割払いの繰延資産
    ①原則        ・・・ 未払計上できない
    ②短期分割払いの特例 ・・・ 未払計上可(概ね3年以内の分割払)
    ③長期分割払いの場合 ・・・ 支出した期に損金算入可(以下全て満たす場合)
     イ.公共的又は共同的施設
     ロ.償却期間以上
     ハ.分割支払額が概ね均等額
     ニ.負担金の徴収が概ね工事着工後に開始


2.社債利息(打歩発行、割引発行)
 (1)打歩発行
     ①税務調整
      会計上の収益計上額 - 益金算入額 ⇒(+)償還差益過大計上(減算)
                         (-)償還差益計上もれ(加算)
 
     ②益金算入額
                     当期の月数
      (収入額 - 債務額) × --------------
                    償還期間の月数

 (2)割引発行
    ①税務調整
      会計上の費用計上額 - 損金算入額 ⇒(+)償還差損過大計上(加算)
                         (-)償還差損計上もれ(減算)

    ②損金算入額
                     当期の月数
      (債務額 - 収入額) × --------------
                    償還期間の月数

   ★損金経理は要件とされていないため、「償還差損計上もれ」は、減算する。

 (3)受取配当等の益金不算入額との関係
    上記(2)にて損金算入された金額は、受取配当等の益金不算入の控除負債利子
    の計算の基礎となる支払利子の額に含まれる。

 

お腹の調子が悪い

  ちょっと前から腹痛で軟便が続いています。正確には覚えてませんが、1、2週間くらいかな? さほど腹痛がひどいわけではないのですが、トイレが近く、軟便が続いてしまっています。 大腸で十分に水分を吸収できていないので、こういう症状になっていると思われます。 もう少し便の感覚が長くな...